domain-model-extractor
SKILL.md
Domain Model Extractor
既存の非DDDコードを分析し、DDDのビルディングブロック(集約・ローカルエンティティ・値オブジェクト・ドメインサービス)を擬似コード付きで提案する。
分析ワークフロー
Phase 1: スコープ確認
ユーザーに以下を確認する:
- 分析対象のディレクトリ/ファイル範囲
- ドメインの概要(何を扱うシステムか)
- 特に関心のある領域(あれば)
Phase 2: 既存コードの探索
以下の順序で情報を収集する:
Step 1: 構造の把握
- ディレクトリ構造を確認し、モジュール/パッケージの全体像を掴む
- 主要なクラス/構造体/型を一覧化する
Step 2: データ構造の分析
- DB スキーマ(マイグレーション、ORMモデル等)があれば確認
- 主要なクラス/構造体のフィールド・プロパティを確認
- データ間の参照関係(外部キー、IDフィールド等)を把握
Step 3: ビジネスロジックの所在特定
- バリデーションロジックの散在箇所を特定
- 条件分岐の多いメソッドを特定(ビジネスルールの候補)
- 複数エンティティにまたがる操作を特定
Step 4: トランザクション境界の分析
- 同一トランザクションで更新されるデータ群を特定
- これが集約境界の最重要手がかりとなる
Phase 3: ドメインモデルの導出
収集した情報を基に、以下の順序でモデルを導出する。 詳細なヒューリスティクスは references/analysis-heuristics.md を参照。
導出順序:
- 値オブジェクト - プリミティブ型で表現されたドメイン概念、検証ロジックの散在箇所から
- 集約 - トランザクション境界、CRUDの単位、不変条件の範囲から
- ローカルエンティティ - 集約内部でのみ意味を持つ、IDを持つオブジェクト
- ドメインサービス - 複数集約にまたがる操作、特定オブジェクトに属さないルール
各モデルに含める情報:
- プロパティ(型情報付き)
- ファクトリメソッド(生成時の検証)
- コマンドメソッド(状態変更操作、不変で新インスタンスを返す)
- クエリメソッド(状態参照操作)
- 不変条件(集約が常に満たすべきルール)
Phase 4: 提案ドキュメントの出力
references/output-template.md のテンプレートに従い、以下を含むMarkdownドキュメントを生成する:
- 概要(分析対象、発見したモデル数)
- 集約ごとのセクション(擬似コード付き)
- 値オブジェクト一覧(擬似コード付き)
- ドメインサービス一覧(擬似コード付き)
- 集約関連図(テキストベース)
- 既存コードとの対応表
出力例(抜粋)
以下は EC サイトの注文管理コードを分析した場合の出力イメージ(集約1つ分):
Aggregate Order {
id: OrderId
customerId: CustomerId // 他集約へのID参照
items: List<OrderItem> // ローカルエンティティ
status: OrderStatus // 値オブジェクト
shippingAddress: Address // 値オブジェクト
// Invariants: items は1件以上、合計金額は0より大きい
static create(customerId, firstItem, address): Order
addItem(item: OrderItem): Order // returns 新しいインスタンス
removeItem(itemId: OrderItemId): Order
submit(): Order // status を Submitted に変更
totalAmount(): Money
}
分類判断基準
| 判断ポイント | 集約 | ローカルエンティティ | 値オブジェクト |
|---|---|---|---|
| 独自のIDを持つか | Yes(ルートID) | Yes(ローカルID) | No |
| 単独で取得されるか | Yes | No(親経由) | No |
| ライフサイクルがあるか | Yes | 親に従属 | なし(不変) |
| 同一性で比較するか | Yes(ID) | Yes(ID) | No(値で比較) |
注意事項
- 既存コードの1クラス = 1集約とは限らない。複数クラスが1集約になることも、1クラスが複数に分割されることもある
- テーブル構造に引きずられすぎない。テーブルは永続化の都合であり、ドメインモデルの構造と一致するとは限らない
- 過度に細かい値オブジェクトを作りすぎない。ドメインで意味のある単位のみ
- 集約は小さく保つ(Vernon's Rule)。迷ったら分割する方向で
関連スキル(併読推奨)
このスキルを使用する際は、以下のスキルも併せて参照すること:
domain-building-blocks: 抽出対象となるビルディングブロックの定義と設計aggregate-design: 集約境界の特定と設計ルールcqrs-aggregate-modeling: 読み取り責務が混在する集約の分離指針
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