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SKILL.md

仕訳入力・帳簿管理(Journal Entry & Ledger Management)

CSV・レシート・請求書からデータを取り込み、ユーザー確認のうえ仕訳を登録するスキル。 帳簿の初期化、仕訳の検索・修正・削除も本スキルで対応する。

CLI スクリプト

本スキルでは以下の CLI スクリプトを使用する:

  • 帳簿管理: shinkoku ledger <subcommand> [args]
  • データ取り込み: shinkoku import <subcommand> [args]

すべてのコマンドは JSON を stdout に出力する。入力はコマンドライン引数または --input <json_file> で渡す。

設定の読み込み(最初に実行)

  1. shinkoku.config.yaml を Read ツールで読み込む
  2. ファイルが存在しない場合は /setup スキルの実行を案内して終了する
  3. 設定値を把握し、相対パスは CWD を基準に絶対パスに変換する:
    • db_path: CLI スクリプトの --db-path 引数に使用
    • output_dir: 進捗ファイル等の出力先ベースディレクトリ
    • 各ディレクトリ: ファイル参照時に使用

パス解決の例(db_path)

config の db_path./shinkoku.db で CWD が /home/user/tax-2025/ の場合、CLI スクリプトには絶対パス /home/user/tax-2025/shinkoku.db--db-path で渡す。init, journal-add, journal-batch-add, search, journal-update, journal-delete すべてに同じ絶対パスを使用する。

進捗情報の読み込み

設定の読み込み後、引継書ファイルを読み込んで前ステップの結果を把握する。

  1. .shinkoku/progress/progress-summary.md を Read ツールで読み込む(存在する場合)
  2. 以下の引継書を Read ツールで読み込む(存在する場合):
    • .shinkoku/progress/01-setup.md
  3. 読み込んだ情報を以降のステップで活用する(ユーザーへの再質問を避ける)
  4. ファイルが存在しない場合はスキップし、ユーザーに必要情報を直接確認する

基本方針

  • CSV取り込み → ユーザー確認 → 仕訳登録 の3ステップを基本フローとする
  • 勘定科目は references/account-master.md のマスタデータに準拠する
  • 仕訳登録前に必ずユーザーに内容を確認する(自動登録しない)
  • 消費税区分(課税/非課税/不課税/対象外)を正確に設定する
  • 日付・金額・勘定科目の整合性を検証してからツールを呼び出す
  • エラー発生時はエラー内容を日本語で分かりやすく伝え、修正方法を提案する

前提条件の確認

仕訳入力を開始する前に以下を確認する:

  1. 帳簿が初期化済みか: 未初期化の場合は init コマンドで初期化を案内する
  2. 会計年度: 対象の会計年度(例: 2025)を確認する
  3. 青色申告 or 白色申告: 複式簿記(青色65万円控除)か簡易簿記かで記帳方法が変わる

ステップ1: 帳簿の初期化

初回利用時、または新しい会計年度を開始する際に帳簿を初期化する。

init コマンド

shinkoku ledger init \
  --db-path /path/to/shinkoku.db \
  --fiscal-year 2025
  • 会計年度と保存先パスをユーザーに確認してから実行する
  • 既存のデータベースがある場合は上書き警告を表示する
  • 初期化完了後、勘定科目マスタが登録されたことを確認する

ステップ2: データの取り込み

ユーザーが持つ取引データの形式に応じて適切なインポートツールを選択する。

2-1. CSV取り込み(csv コマンド)

クレジットカード明細・銀行取引明細・会計ソフトのエクスポートデータ等を読み込む。

shinkoku import csv \
  --file-path /path/to/transactions.csv

戻り値(JSON):

  • headers: 検出されたカラムヘッダ一覧
  • rows: パースされた各行のデータ
  • encoding: 自動検出されたエンコーディング
  • row_count: 行数

取り込み後の処理手順:

  1. 取り込まれたデータのプレビューを表示する(先頭5〜10行)
  2. 日付・金額・摘要のカラムを特定してユーザーに確認する
  3. 各行に対して勘定科目の推定を行い、候補を提示する
  4. 推定根拠を明示する(摘要のキーワードマッチ等)
  5. ユーザーが科目を確認・修正したら仕訳データに変換する

勘定科目の推定ルール:

  • 摘要に「電車」「バス」「タクシー」「JR」→ 旅費交通費(5130)
  • 摘要に「Amazon」「ヨドバシ」→ 消耗品費(5190)または事務用品費(5360)
  • 摘要に「ドコモ」「au」「ソフトバンク」→ 通信費(5140)
  • 摘要に「東京電力」「ガス」「水道」→ 水道光熱費(5120)
  • 摘要に「家賃」「賃料」→ 地代家賃(5250)
  • 推定できない場合は「不明」として候補一覧を提示し、ユーザーに選択を求める

2-2. レシート取り込み(receipt コマンド)

紙のレシート・領収書の画像ファイルからOCRでデータを抽出する。

shinkoku import receipt \
  --file-path /path/to/receipt.jpg

重要: 画像の読み取りは対応する reading- スキルに委任する。*

単一レシートの場合

  1. receipt コマンドでファイルの存在を確認する

  2. 画像ファイルの読み取りには /reading-receipt スキルを使用する。 スキルの指示に従い、デュアル検証(2つの独立した読み取り結果の照合)を行って結果を取得する。

    結果照合: 両方の読み取り結果から total_amount, date, vendor を比較する

    一致の場合: そのまま採用。「2つの独立した読み取りで結果が一致しました」と報告

    不一致の場合: ユーザーに元画像パスと両方の結果を提示し、正しい方を選択してもらう:

    • 差異のあるフィールドを明示する
    • A を採用 / B を採用 / 手動入力 の3択を AskUserQuestion で提示する
  3. 読み取り結果の ---RECEIPT_DATA--- ブロックの内容を解析する

  4. 日付・金額・店舗名をユーザーに表示して正しいか確認する

  5. 品目から勘定科目を推定する

  6. 家事按分の必要性を確認する(自宅兼事務所の場合等)

  7. 確認後、仕訳データに変換する

複数レシートの一括処理

  1. Glob ツールでレシート画像の一覧を取得する(例: receipts/*.jpg, receipts/*.png

  2. receipt コマンドで各ファイルの存在を確認する

  3. 画像ファイルの読み取りには /reading-receipt スキルを使用する。 スキルの指示に従い、デュアル検証(2つの独立した読み取り結果の照合)を行って結果を取得する。

    結果照合: ファイル単位で両方の読み取り結果の total_amount, date, vendor を比較する

    一致の場合: そのまま採用。「2つの独立した読み取りで結果が一致しました」と報告

    不一致の場合: 不一致のファイルについてユーザーに元画像パスと両方の結果を提示し、正しい方を選択してもらう:

    • 差異のあるフィールドを明示する
    • A を採用 / B を採用 / 手動入力 の3択を AskUserQuestion で提示する
  4. 各レシートの結果をまとめてユーザーに提示する

  5. 各レシートの勘定科目を推定し、一覧でユーザーに確認する

  6. 確認後、journal-batch-add コマンドで一括登録する

2-3. 請求書取り込み(invoice コマンド)

PDFの請求書からテキストを抽出する。

shinkoku import invoice \
  --file-path /path/to/invoice.pdf

戻り値(JSON):

  • vendor: 請求元
  • date: 請求日
  • due_date: 支払期日
  • amount: 請求金額
  • tax_amount: 消費税額
  • items: 明細行
  • raw_text: 抽出生テキスト

画像ファイルの場合: OCR 読み取り

extracted_text が空の場合(画像ファイルまたはスキャン PDF)、画像の読み取りは /reading-invoice スキルを使用する。 スキルの指示に従い、デュアル検証(2つの独立した読み取り結果の照合)を行って結果を取得する。

結果照合: 両方の読み取り結果から total_amount, tax_amount, date, vendor を比較する

一致の場合: そのまま採用。「2つの独立した読み取りで結果が一致しました」と報告

不一致の場合: ユーザーに元画像パスと両方の結果を提示し、正しい方を選択してもらう:

  • 差異のあるフィールドを明示する
  • A を採用 / B を採用 / 手動入力 の3択を AskUserQuestion で提示する

取り込み後の処理手順:

  1. 抽出結果を表示し、金額・日付・取引先が正しいか確認する
  2. インボイス番号(T+13桁)の有無を確認する
  3. 消費税の税率区分(10%/8%軽減税率)を確認する
  4. 発生主義で未払金を計上するか、現金主義で処理するか確認する
  5. 確認後、仕訳データに変換する

ステップ2.5: 重複チェック(CSVインポート時)

CSVインポートのフローに重複チェックを組み込む:

  1. ファイル重複チェック: check-imported コマンドでファイルのハッシュを確認
    shinkoku import check-imported \
      --db-path DB --file-path /path/to/file.csv
    
    • 既にインポート済みの場合はユーザーに警告し、再インポートの意思を確認する
  2. 仕訳登録時の自動チェック: journal-batch-add が自動的に重複を検出
    • exact(完全一致): 登録をブロック、既存の仕訳IDを表示
    • similar(類似): 警告を表示し、ユーザーに確認を求める
    • ユーザーが「登録する」と回答した場合は --force を付けて再実行
  3. インポート記録: 登録成功後、record-source コマンドでインポート履歴を記録する
    shinkoku import record-source \
      --db-path DB --file-path /path/to/file.csv --source-type csv
    

申告前の重複チェック

決算処理の前に check-duplicates コマンドを実行し、重複の疑いのある仕訳ペアを一覧表示する。

shinkoku ledger check-duplicates \
  --db-path DB --fiscal-year 2025

ユーザーに確認の上、不要な重複は journal-delete コマンドで削除する。

ステップ3: 仕訳の登録

ユーザーが確認したデータを帳簿に登録する。

3-1. 単一仕訳の登録(journal-add

# journal.json に JournalEntry を JSON で記述
shinkoku ledger journal-add \
  --db-path DB --fiscal-year 2025 --input journal.json

journal.json の形式:

{
  "date": "2025-01-15",
  "description": "摘要テキスト",
  "lines": [
    {"side": "debit", "account_code": "5200", "amount": 1000},
    {"side": "credit", "account_code": "1100", "amount": 1000}
  ]
}

3-2. 一括仕訳登録(journal-batch-add

CSV取り込み等で複数の仕訳を一度に登録する場合に使用する。

# entries.json に JournalEntry の配列を記述
shinkoku ledger journal-batch-add \
  --db-path DB --fiscal-year 2025 --input entries.json [--force]

登録前の確認事項:

  • 登録件数と合計金額をサマリーとして提示する
  • 「以下の N 件の仕訳を登録します。よろしいですか?」と確認する
  • ユーザーの明示的な承認を得てから journal-batch-add を実行する

登録時の検証ルール

以下を検証し、不備があれば登録前に警告する:

  1. 日付の妥当性: 会計年度の範囲内であるか(例: 2025-01-01 〜 2025-12-31)
  2. 勘定科目の存在: 借方・貸方の科目コードがマスタに存在するか
  3. 金額の正値: 金額が正の整数であるか
  4. 貸借の一致: 複合仕訳の場合、借方合計 = 貸方合計であるか
  5. 消費税区分の整合: 科目の tax_category と税率の組み合わせが妥当か

ステップ4: 仕訳の検索

登録済みの仕訳を検索する。

search コマンド

# search_params.json に JournalSearchParams を記述
shinkoku ledger search \
  --db-path DB --input search_params.json

search_params.json の形式:

{
  "fiscal_year": 2025,
  "date_from": "2025-01-01",
  "date_to": "2025-03-31",
  "account_code": "5200",
  "description_contains": "Amazon"
}

検索結果の表示:

  • 検索結果を日付順の一覧表で表示する
  • 各仕訳には journal_id を表示する(修正・削除で使用)
  • 合計金額を末尾に表示する

ステップ5: 仕訳の修正・削除

5-1. 仕訳の修正(journal-update

shinkoku ledger journal-update \
  --db-path DB --fiscal-year 2025 --journal-id 42 --input updated.json
  • 修正前後の差分を表示してから確認する
  • 修正理由を摘要に追記することを推奨する

5-2. 仕訳の削除(journal-delete

shinkoku ledger journal-delete \
  --db-path DB --journal-id 42
  • 削除対象の仕訳内容を表示して確認する
  • 「この仕訳を削除します。よろしいですか?」と最終確認する
  • 削除は取り消しできない旨を注意喚起する

よくある仕訳パターン

売上の計上

借方: 売掛金(1010) / 貸方: 売上(4001)   金額: 110,000円  税率: 10%
摘要: ○○社 Webサイト制作費 請求書No.2025-001

経費の支払い(事業用口座から)

借方: 消耗品費(5190) / 貸方: 普通預金(1002)  金額: 5,500円  税率: 10%
摘要: Amazon ワイヤレスキーボード

個人の財布から事業経費を支払った場合

借方: 旅費交通費(5130) / 貸方: 事業主借(3010)  金額: 1,200円  税率: 10%
摘要: JR 新宿→渋谷 打ち合わせ往復

事業資金を個人利用した場合

借方: 事業主貸(1200) / 貸方: 普通預金(1002)  金額: 50,000円
摘要: 生活費引き出し

次のステップの案内

仕訳入力が完了したら、以下を案内する:

  • settlement スキルで決算整理・決算書作成を行う
  • trial-balance コマンドで残高試算表を確認して仕訳漏れがないか検証する:
    shinkoku ledger trial-balance \
      --db-path DB --fiscal-year 2025
    
  • 全取引の登録完了を確認してから決算処理に進む

引継書の出力

サマリー提示後、以下のファイルを Write ツールで出力する。 これにより、セッションの中断や Compact が発生しても次のステップで結果を引き継げる。

ステップ別ファイルの出力

.shinkoku/progress/04-journal.md に以下の形式で出力する:

---
step: 4
skill: journal
status: completed
completed_at: "{当日日付 YYYY-MM-DD}"
fiscal_year: {tax_year}
---

# 仕訳入力・帳簿管理の結果

## インポート済みソース

| ソース名 | 件数 | インポート日 |
|---------|------|------------|
| {CSV名やレシート等} | {件数} | {日付} |

## 登録済み仕訳

- 総仕訳件数: {件数}件

## 主要勘定科目の残高(試算表スナップショット)

| 勘定科目 | コード | 残高 |
|---------|--------|------|
| {科目名} | {コード} | {残高}円 |
(売上、主要経費、現預金、売掛金、買掛金など主要科目を記載)

## 重複チェック結果

- チェック実施: {済み/未実施}
- 重複の疑い: {なし/あり(件数)}

## 未処理の項目

- {あれば記載、なければ「なし」}

## 次のステップ

/settlement で決算整理・決算書作成を行う

進捗サマリーの更新

.shinkoku/progress/progress-summary.md を更新する(存在しない場合は新規作成):

  • YAML frontmatter: fiscal_year、last_updated(当日日付)、current_step: journal
  • テーブル: 全ステップの状態を更新(journal を completed に)
  • 次のステップの案内を記載

出力後の案内

ファイルを出力したらユーザーに以下を伝える:

  • 「引継書を .shinkoku/progress/ に保存しました。セッションが中断しても次のスキルで結果を引き継げます。」
  • 次のステップの案内
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